Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEX マウスレビュー
はじめに
私が使用しているデバイスを紹介します。今回はマウスのLogicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEXです。 購入日はで、 現在337日 使用しています。
これまでG PRO WirelessからSUPERLIGHTそして、SUPERLIGHT 2 DEXへと買い換えて使用してきました。 普段はガラス製のマウスパッドを使用し、ゲームと作業の両方に使っています。
購入理由は、8000Hzのレポートレートを試したかったからです。 高Hz化でトラッキングの追従がどう変わるか、フリック時の止めやすさが改善するかに興味がありました。 アマゾンのセール期間で値下げしたタイミングで購入しました。
特徴
ロジクール公式サイトより引用:
「PRO X SUPERLIGHT 2 DEXは、先進のHERO 2センサー、堅牢なLIGHTSPEEDワイヤレス、LIGHTFORCEスイッチを搭載しながら、最大95時間の電池寿命を実現した60gの左右非対称マウスです。」
・値段:26,950円
・長さ: 125.8 mm
・幅: 67.7 mm
・高さ: 43.9 mm
・重量: 60 g
このマウスは、レポートレート8000Hz・右利き用(左右非対称)・軽量という点が大きな特徴です。
レポートレート8000Hzとは、マウスがPCへ1秒間に送る位置情報の回数です。 8000Hzは「1秒に8000回=約0.125msごと」に最新のポインタ情報を送ります。 つまり、入力がより細かく区切られます。 注意点として、DPIとは別の指標です。 DPIはポインタの移動量、レポートレートは更新頻度です。
バッテリーは最大95時間(公称)です。 高いレポートレートほど持ちは短くなります。 実際には8000Hzで使うと1週間に1回の充電、1000Hzだと1か月に1回の充電というペースでした。 充電に必要な時間は短く、1時間程度で100%になったと思います。 今までに、バッテリー関連でストレスが溜まるような出来事はありません。
SUPERLIGHTとSUPERLIGHT 2 DEXの重さは実測でほぼ差を感じません。持ち替え直後でも違和感は少ないです。 G PRO WirelessからSUPERLIGHTへ移行したときは軽さの影響が大きく、ゲーム内感度を下げるほど操作感が変わりました。
使用感
SUPERLIGHT 2 DEXの特徴の一つである左右非対称の形は、右利き用の形状ですがクセが少ないです。 使いにくくはないが、劇的に「手に吸い付く」タイプでもありません。
重量は約60gと軽く、長時間のプレイでも手が疲れません。 SUPERLIGHT 2 DEXに慣れたうえでG PRO Wireless(約80g)へ持ち替えると、重すぎて手が疲れます。 たったの20gの差ですが、全く感覚が違います。
ホイールは1スクロールでしっかり止まります。誤スクロールは起きにくいです。 クリック音は普通で、特別大きくないですが、小さくもないです。 マウスの近くにマイクを置くとクリック音が入ってしまいます。 クリック軽めですが、触れただけで反応し誤クリックが発生することはありません。 また、連打時に指がバウンドして二度押しするような暴れは出ませんでした。
サイドボタンは左に2つあります。親指を動かさなくても両方押せる絶妙な位置にあります。 ボタンを押すために親指が動き、エイムに支障が出るということはなく、押し間違いも今まで一度もありません。
良かった点
まず、レポートレートを1000Hzから8000Hzに上げた効果を強く感じました。 クリックの「押した瞬間」と画面上の「弾が出る瞬間」のズレが小さくなります。 ここで撃ちたい、と思った理想のタイミングで本当に弾が出ます。
APEXではピースキーパーの当たり方が分かりやすく変わりました。 命中率と最大ダメージが出る回数が明らかに増えました。
VALORANTではフリックの命中精度が上がりました。 「今の当たってるだろ、なんで当たってないんだよ」といったシーンがかなり減りました。 敵に合わせてから撃つのではなく、反応で体が勝手に動いたときに想像通りの場所に弾が飛んでいく感じで、 この位置の敵には、マウスをこれだけ動かして撃てば当たると体が覚えていますが、ゲームとの誤差が減るイメージです。
8000Hzは感覚が全く変わるので、試してみる価値があると思います。
悪かった点
まず、8000Hz運用の代償としてバッテリーの消耗が速くなります。1000Hzでは「月1回の充電」で済んでいたところ、 8000Hzでは「週1回」の充電ペースに変わりました。高レートは常に大量のレポートを送るため、 消費が増えるのは避けられません。
次に、8000Hz設定とガラス製マウスパッドの組み合わせで「カーソル飛び」が頻発しました。 日常操作でもゲームでも致命的で、まともに使えないレベルでした。あるタイミングのファームウェア更新と、 リフトオフ距離(LOD)を「低」に変更したことで現象は解消しましたが、リフトオフ距離が効いたのかは不明です。 現在はほぼ発生していません。それでも、ガラスマウスパッドを使う人は注意が必要です。
G PRO WirelessやSUPERLIGHT系で共通して「ホイールが壊れやすい」印象があります。
私の個体では2年の保証期間内に必ず壊れており、2年間を無故障で走り切れたことがありません。
クソです。
保証対応自体は無償交換でスムーズなときもありますが、窓口のチャットボットが反応しない、 担当が日本人ではないので、日本語が通じにくいなどコミュニケーション上のストレスがありました。
ゲームでの使用シーン
このマウスは、ゲームで強みがはっきり出ます。軽さと8000Hzの両方を活かせます。 無線でも遅延の違和感はありません。むしろ8000Hzだと想像通りの位置とタイミングで弾が飛びます。
FPSでは追いAIM(トラッキング)と、素早いフリックの両方ともやりやすいです。 私の環境はガラス製マウスパッド+ハイセンシでプレイしていますが、制御できています。 サイドボタンの位置もエイムに影響がでない、押しやすい位置にあります。
総評として、ゲーミング用途、とくにFPSで性能面の不満はありません。 APEXとVALORANTのように必要なエイムが違うタイトルでも問題ありません。 ゲームタイトルに関係なく、FPSを主に遊ぶ人に勧められるマウスです。 最近のマウスを使っていないFPSプレイヤーほど、変化を大きく感じます。 軽さ+8000Hz+無線のマウスは世界が変わりますので、一度触ってみてください。
ゲーム以外での使用シーン
非ゲーム用途での一番の利点は「軽さ」と「疲れにくさ」です。約60gは、長時間のブラウジングや資料作成などでも手や指の負担が少ないです。 作業中はレポートレートを1000Hzに落としておくと、バッテリーがかなり持ちます。
価格に対する非ゲーマーの満足度は人を選びます。軽さとトラッキングの素直さは誰にでも恩恵がありますが、 生産性を大きく押し上げる機能(多ボタンなど)を期待する人には刺さりにくいです。 ゲームをしない人が高いお金を払ってまで買う意味があるか、と問われると、 「長時間でも疲れにくい軽量さに価値を置くならアリ、そうでないなら他の選択肢」という答えになります。
私の結論としては、非ゲーム用途でも「軽くて疲れにくい」「無線でコードが邪魔にならない」「1000Hzで電池が長持ち」は確かな強みです。 ただし、仕事効率を上げる拡張機能は少ないため、コストに見合わないです。 ゲームをしない人は、SUPERLIGHT 2ではなく値段の安いSUPERLIGHTの方がいいかもしれません。 ※SUPERLIGHTも上記の強みは同じです。
設定方法
マウスの設定には、Logicool G HUBというアプリをインストールする必要があります。 G HUBでは、DPIやリフトオフ距離、レポートレートなどの設定やサイドボタンの割り当てのほか、 スクロールホイール誤操作防止の感度設定などができます。 プロファイル設定も可能で、ゲームごとに設定を変えることもできます。 FPSではレポートレート8000Hzにして、それ以外では1000Hzでバッテリー節約も自動切り替えでできます。
設定紹介
・DPI: 800
・レポートレート: 8000Hz
・リフトオフ距離(LOD): 低
まとめ
SUPERLIGHT 2 DEXは、軽さと高レポートレートを素直な挙動に落とし込んだマウスです。右利き用の形状はクセが少なく、 60g級の軽さは長時間でも疲れにくい。8000Hzでは自分とゲーム内の動きの同期感が高まります。 一方で、高レート時はバッテリー消費が増え、環境によってはガラス面で挙動が不安定になる可能性があります。 私の環境ではファーム更新とLOD調整で解消しました。
ゲーム中心の人には自信を持って勧められます。APEXやVALORANTのように必要なエイムが異なるタイトルでも問題なく、 「今のは当たっているはず」が減る体験は明確です。 非ゲーム中心なら、軽さ・無線の快適さ・1000Hzでの電池持ちは魅力ですが、値段が高すぎるのでせめて、2ではないSUPERLIGHTの方が良いと思います。 ゲーム、特にFPSをプレイする人には、8000Hzは世界が変わるのでおすすめできるという評価です。 ※買うならセール時がおすすめです。5000円くらい値下げされます。
Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2 DEX
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