WordPressなしでWebサイトを作るPart 4 最低限必要なページ
はじめに
前回の記事では、Xserverでデータベース、メール、Cronを使う方法について説明しました。今回はその続きとして、WordPressを使わずにWebサイトを作る場合に、最低限用意しておきたいページについて説明します。
HTMLやPHPを使って自分でWebサイトを作る場合、トップページや記事ページだけでなく、プロフィール、お問い合わせ、プライバシーポリシー、利用規約、エラーページなども自分で作る必要があります。
この記事では、WordPressの固定ページ機能を使わずに、それぞれのページをどのような目的で作り、何を掲載すればよいのかを説明します。
WordPressなしで必要なページを用意する
WordPressには、プロフィールやプライバシーポリシーなどを固定ページとして作成する機能があります。しかし、WordPressを使わずにWebサイトを作る場合は、それぞれのページを通常のHTMLファイルやPHPファイルとして自分で用意します。
たとえば、プロフィールページ、お問い合わせページ、プライバシーポリシー、利用規約などを個別のページとして作り、ヘッダーやフッターから移動できるようにします。
用意しておきたいページ
プロフィール、お問い合わせ、プライバシーポリシー、利用規約、エラーページを用意しておくと良いです。
プロフィールページとお問い合わせページは、サイトの運営者や連絡方法を示すために使います。利用規約は、サイト内の文章や画像の扱い、禁止事項、免責事項などを説明するために使います。
エラーページは、存在しないURLが開かれた場合や、サーバー側で問題が発生した場合に、訪問者を別のページへ案内するために使います。
プロフィールページ
プロフィールページは、Webサイトの運営者や、サイトを作った目的を紹介するページです。「運営者情報」「このサイトについて」「About」などの名前で作ることもあります。
WordPressを使用する場合は固定ページとして作ることが多いですが、WordPressなしで作る場合は、プロフィール専用のHTMLファイルやPHPファイルを用意します。
プロフィールページがあることで、訪問者は誰がどのような目的で情報を発信しているのかを確認できます。
運営者について掲載する
プロフィールページには、運営者名、活動内容、これまでの経験、得意な分野などを掲載します。
個人で運営しているWebサイトの場合は、必ずしも本名を掲載する必要はありません。普段使用しているハンドルネームや活動名を掲載することもできます。
プログラミングについて発信するWebサイトであれば、使用しているプログラミング言語、開発経験、制作したものなどを掲載すると、どのような人が記事を書いているのかが分かりやすくなります。
サイトの目的を掲載する
プロフィールページでは、運営者自身の紹介だけでなく、Webサイトを作った目的も説明します。
たとえば、WordPressを使わずにWebサイトを作る方法を紹介するサイト、プログラミング初心者向けに情報をまとめるサイト、自分で制作したWebサービスを紹介するサイトなど、取り扱っている内容を書きます。
サイトの目的が分かると、訪問者は自分が探している情報があるサイトなのかを判断しやすくなります。
公開する情報を決める
プロフィールページには、サイトの内容に関係する情報を中心に掲載します。
住所、電話番号、勤務先など、公開する必要のない個人情報まで掲載する必要はありません。個人サイトの場合は、公開しても問題のない範囲で情報を載せます。
お問い合わせページ
お問い合わせページは、訪問者がWebサイトの運営者へ連絡するためのページです。
記事内容の間違い、掲載画像に関する連絡、著作権に関する問い合わせ、削除依頼、仕事の相談などを受け付けるために使います。
WordPressを使う場合は、お問い合わせフォーム用のプラグインを利用できます。しかし、WordPressなしで作る場合は、メールアドレスを掲載するか、自分でお問い合わせフォームを用意します。
メールアドレスを掲載する方法
最も簡単な方法は、お問い合わせ用のメールアドレスをページに掲載することです。
たとえば、Xserverで独自ドメインのメールアドレスを作り、そのメールアドレスをお問い合わせ先として掲載できます。
ただし、Webページ上にメールアドレスを直接表示すると、自動プログラムに収集され、迷惑メールが届く可能性があります。
お問い合わせフォームを設置する方法
メールアドレスを直接表示したくない場合は、お問い合わせフォームを作ります。
お問い合わせフォームでは、訪問者が名前、メールアドレス、件名、本文などを入力し、Webサイト上から送信します。
WordPressなしでお問い合わせフォームを作る場合は、入力画面、送信処理、送信完了画面などを自分で用意します。
お問い合わせフォームに必要な項目
一般的なお問い合わせフォームでは、名前、メールアドレス、件名、本文などを使用します。
入力項目を増やしすぎると、訪問者が送信しにくくなります。最初は、問い合わせ内容を確認して返信するために必要な項目だけを用意します。
電話番号、住所、会社名などは、サイトの運営上必要な場合だけ追加し、個人情報の取扱いに注意する必要があります。
プライバシーポリシーへのリンク
お問い合わせフォームでは、名前やメールアドレスなどの個人情報を取得します。
そのため、送信ボタンの近くにプライバシーポリシーへのリンクを設置し、取得した情報をどのように使用するのか確認できるようにします。
必要に応じて、プライバシーポリシーへの同意欄を設置してから送信してもらう方法もあります。
迷惑送信への対策
お問い合わせフォームを公開すると、自動プログラムから大量の迷惑送信が届くことがあります。
WordPressではプラグインを使って対策できますが、WordPressなしで作る場合は、CAPTCHA、送信回数の制限、入力内容の確認などを自分で用意します。
迷惑送信への対策を行わないと、通常のお問い合わせが迷惑メールに埋もれてしまう可能性があります。
実際に、海外からスパム問い合わせが何件もきています。このサイトでは、英語での問い合わせをできなくする対策をしています。
プライバシーポリシー
プライバシーポリシーは、Webサイトが取得する情報と、その情報をどのように利用するのかを説明するページです。
WordPressなしでWebサイトを作る場合でも、広告、アクセス解析、お問い合わせフォームなどを使用するのであれば、それぞれに合わせたプライバシーポリシーを自分で作ります。
取得する情報を掲載する
プライバシーポリシーには、Webサイトがどのような情報を取得するのかを掲載します。
お問い合わせフォームを設置している場合は、名前、メールアドレス、件名、本文などを取得します。
アクセス解析や広告配信を使用している場合は、Cookie、IPアドレス、使用している端末、ブラウザ、閲覧したページ、アクセス日時などの情報が使用されることがあります。
情報の利用目的を掲載する
取得した情報を何のために使用するのかも説明します。
お問い合わせフォームから取得した情報であれば、質問への回答、本人確認、必要な連絡などに使用することを掲載します。
アクセス情報については、サイトの利用状況の確認、記事内容の改善、広告配信などに使用することを説明します。
Google AdSenseについて掲載する
Google AdSenseを利用する場合は、Googleなどの第三者配信事業者がCookieを使用して広告を配信することを掲載します。
Cookieを使用することで、訪問者が過去に閲覧したWebサイトなどの情報に基づいて、広告が表示される場合があります。
広告配信にCookieが使用されることや、広告設定からパーソナライズ広告を無効にできることなどを説明します。
Cookieについて掲載する
Cookieは、Webサイトを閲覧したときに、ブラウザへ保存される小さな情報です。
Webサイトでは、ログイン状態の維持、表示設定の保存、アクセス解析、広告配信などにCookieを使用することがあります。
Cookieはブラウザの設定から無効にできます。ただし、Cookieを無効にすると、Webサイトの一部の機能が利用できなくなる場合があります。
アクセス解析について掲載する
Google Analyticsなどのアクセス解析サービスを使用している場合は、そのことをプライバシーポリシーに掲載します。
アクセス解析サービスがCookieなどを使用して情報を収集することや、収集した情報をWebサイトの改善に使用することを説明します。
アクセス解析を使用していない場合は、記載する必要はありません。実際に自分のWebサイトで使用しているサービスに合わせて内容を作ります。
第三者への情報提供について掲載する
取得した個人情報を、本人の同意なく第三者へ提供しないことを掲載します。
ただし、法令に基づいて開示が必要な場合など、例外となる場合についても説明することがあります。
広告配信やアクセス解析などの外部サービスを使用している場合は、サービスの利用に必要な情報が外部事業者へ送信される場合があります。
個人情報の確認や削除について掲載する
訪問者から、自分の個人情報の確認、変更、削除などを求められた場合の対応について掲載します。
連絡先として、お問い合わせページへのリンクを設置しておくと分かりやすくなります。
制定日と更新日を掲載する
プライバシーポリシーの最後には、制定日や最終更新日を掲載します。
Google AdSense、アクセス解析、お問い合わせフォームなど、Webサイトで使用している機能を変更した場合は、プライバシーポリシーの内容も変更します。
利用規約
利用規約は、Webサイトを利用するときのルールを説明するページです。
WordPressなしでWebサイトを作る場合は、利用規約も通常のHTMLファイルやPHPファイルとして自分で用意します。
禁止事項を掲載する
利用規約には、Webサイトの運営を妨害する行為、不正アクセス、虚偽情報の送信、他人の権利を侵害する行為などを禁止事項として掲載します。
コメント機能や投稿機能がある場合は、誹謗中傷、違法な内容、無断転載、迷惑行為などの投稿を禁止することもあります。
著作権について掲載する
Webサイトに掲載している文章、画像、動画、プログラムなどには、著作権が関係します。
サイト内の文章や画像などを、許可なく転載、複製、販売することを禁止する場合は、その内容を利用規約に掲載します。
ただし、法律上認められる引用など、すべての利用を禁止できるわけではありません。禁止する利用方法と、認める利用方法を分かりやすくします。
免責事項を掲載する
免責事項では、Webサイトに掲載している情報の正確性や安全性について、どこまで保証するのかを説明します。
たとえば、掲載内容が常に最新であることを保証しないことや、サイトの情報を利用したことで発生した損害について、責任を負えない場合があることを掲載します。
外部サイトへのリンクを掲載している場合は、リンク先の内容やサービスを、自分のWebサイトが管理していないことも説明します。
広告について掲載する
Google AdSenseなどの広告を掲載している場合は、サイト内に広告が表示されることを利用規約や免責事項に掲載します。
広告先の商品やサービスは、広告を掲載しているWebサイトではなく、広告主や販売元が提供しています。
広告先の商品やサービスに関する質問や問題については、広告主や販売元へ確認する必要があることを説明します。
エラーページ
エラーページは、存在しないURLが開かれた場合や、サーバー側で問題が発生した場合に表示するページです。
WordPressではテーマやプラグインによってエラーページが用意されていることがあります。しかし、WordPressなしでWebサイトを作る場合は、エラーが発生したときに表示するページも自分で用意します。
404エラーページ
404エラーは、指定されたページが見つからない場合に表示されます。
ページを削除した場合、URLを変更した場合、訪問者がURLを間違えて入力した場合などに発生します。
404エラーページには、「ページが見つかりませんでした」という説明と、トップページへ戻るためのリンクを設置します。
記事一覧や検索ページへのリンクを設置すると、訪問者が目的のページを探しやすくなります。
各ページへのリンクを設置する
プロフィール、お問い合わせ、プライバシーポリシー、利用規約は、ページを作るだけではなく、訪問者が見つけられる場所にリンクを設置します。
WordPressを使わない場合は、ヘッダーやフッターのHTMLを自分で編集し、それぞれのページへのリンクを追加します。
ヘッダーに設置するページ
プロフィールやお問い合わせなど、訪問者が利用する可能性が高いページは、画面上部のヘッダーやメニューに設置できます。
トップページ、記事一覧、プロフィール、お問い合わせなどをまとめておくと、サイト内を移動しやすくなります。
フッターに設置するページ
プライバシーポリシー、利用規約、プロフィール、お問い合わせなどは、画面下部のフッターに設置する方法があります。
フッターに設置すると、どの記事を閲覧している場合でも、広告や個人情報の取り扱いを確認できます。
まとめ
WordPressを使わずにWebサイトを作る場合は、記事ページだけでなく、プロフィール、お問い合わせ、プライバシーポリシー、利用規約、エラーページなども自分で用意します。
プロフィールページでは、運営者とサイトの目的を説明します。お問い合わせページでは、記事の間違いや権利に関する問題があった場合に、訪問者が運営者へ連絡できるようにします。
プライバシーポリシーでは、Google AdSenseによる広告配信、Cookie、アクセス解析、お問い合わせで取得する個人情報について説明します。
利用規約では、禁止事項、著作権、免責事項、広告について説明します。エラーページでは、存在しないURLやサーバーエラーが発生した場合に、訪問者をトップページなどへ案内します。
WordPressを使わない場合は、これらのページをHTMLやPHPで個別に作り、ヘッダーやフッターから移動できるようにします。